「天気の子」を観に行った

昨日(8月13日)に天気の子を観に行ったのでその感想.

 

 

 

 

 

 

(ネタバレ回避の改行)

 

 

 

 

事前に賛否両論あるという情報だけ知っていたので結構身構えたが,ハッピーエンド以外の何物でもなくてとても安心した.

もし陽菜が天から戻ってこないままだったなら,僕はこの物語があまり好きではなかっただろう.

主要なキャラが死んでしまう作品(魔法少女育成計画とか鉄血のオルフェンズとか)は見ていて辛かったので,帆高はよくぞ助けてくれた.

夏美,凪,須賀の助けを得てビルの屋上を目指すシーンは本当に最高.

 

結局,陽菜を助けたことで雨は再び降り続いてしまったわけだが,多くの人々は「異常気象だ」と感じるだけで,何も問題は無いと思う.

実際警察は,帆高の「陽菜の犠牲によって晴れた」という主張に対し,まともに取り合わなかった.

須賀も帆高を警察から守った3年後には帆高に向かって「大人になれよ」と言っている.

帆高と陽菜の話を信じてくれる大人などそうはいないだろう(夏美なら聞いてくれそうではある).

つまり,帆高と陽菜の選択によって異常気象が続いてしまったと考える大人はいない.

だから,問題はない.

まごうことなきハッピーエンドである.

 

天気の子は,この世界をよく表現していると思う.

須賀が「この世界は元々狂ってる」的な発言をしたが,まさにそう.

世の中には理不尽が溢れてる.

一部の狂人のせいで突然命を落とすことだってある.

本当に狂っていると思う.

だからといってどうしようもない.

3年間雨が降り続く世界に順応したこの映画の住人のように,どんなに狂った理不尽でも折り合いをつけて生きていくんだろうな.